連休は貴重なので何かしなければと焦るのだけど、カレンダーをめくって何ヶ月も先の事を今決めるのはとても不確かなようで気が進まないし、ギリギリだと宿泊なんてとても無理。
ということで今回は1週間前に行動を開始してみたところ、空いてるところはまだ空いている。部屋や料理、温泉に特にこだわりはないけれど、混んでない方が有難い。
今回お世話になった宿は隣国の皆さんも大勢バスで来ていたみたいだけど、ほとんど顔を合わせることがなかった。温泉も貸切状態だったし、何よりもスタッフの皆さんがとても親切で嬉しかった。「また来たいなぁ」と思える最大の要素はやはり人間力か・・・。
雪の無い湖畔の散歩道で息子にランニングバイクをやらせる約束で僕達はスニーカーを履いて家を出たのだけど、翌朝部屋のカーテンを開けると雪で真白。湖畔で遊ぶ計画はやめにして噴火湾に出ることにした。あぷたの道の駅から海沿いを目指して細い道を入っていくと、なんだか不思議な景色になっていく。北海道っぽくないとしか表現できないが、迷い込んだ感じがしてちょっと楽しい。
「アルトリ海岸」という場所に出た。もう二度と行ける気がしない。海の向こうに駒ケ岳が見えて、右側は岩場で左側は延々と砂浜。大きな煙突が見えた。車を置いた砂地は草も生えていて適度に硬く、ランニングバイクをやるにはちょうど良かった。バイクに飽きたら流木や貝殻を海に向かって投げたりして遊んだ。誰もいない。
3月の海で遊んだのは僕も初めて。雪雲が洞爺湖の方から追いかけてくる。車に戻り、迷いながら国道に出ると洞爺駅の近くだった。
伊達の道の駅でお土産や野菜も買ったし、子供たちもグッスリ寝てしまったので、帰る。「そういえば」と思って義姉にメールをしてみると、なんと兄家族も昨晩は洞爺湖に宿泊していたらしい。「宇宙一」の宿に。実は僕も宿を探しているときに一瞬「宇宙一」のプランに惹かれた。結局はもう少しシブめの宿に決めたのだけど、あやうく「お風呂の遊園地」で兄と鉢合わせするところだった。
たしかに毎日顔を合わせているからか、「今度の連休どうする?」というような会話はあまりしない。週末の仕事を無事終えるまで、「休める」と決まるまで、不確かなことはあまり口にしないかもしれない。そしてホッとしてそれぞれの週末に入っていく。
しつこく降る春の雪はなぜか真冬の雪よりダメージが大きい。
あとすこし。あとすこし。
娘もそろそろ歩きだしそうだし、外遊びが楽しみだ。