夏は焦る

休日に限って自分で起きてくる息子。あれこれと要求が多く、朝飯のメニューにもいちいちうるさい。

今日親父に課せられた任務。食料品の買い出しと、息子を連れ出し炎天下で「弱らせ」、早く寝かすこと。「弱らせる」という表現は西原理恵子さんのマネだけども、とてもしっくりくる。

生協の開店時間までまだ一時間ある。家にいてもロクな事をしないので、車に乗せて出発。BGMは最近ずっと「comix」。以前タワーレコードのインストアライブに連れて行ってから気に入ってくれたようで、サングラスをかけて口ずさむ横顔はちょっと生意気だけれど、一生懸命覚えたんだろうなぁ。

小別沢まで気持ちよく走り、朝採り野菜を売ってくれる農家さんで珍しいヤツを数品。それから本命の生協へ。近所の生協は混むので、ちょっと離れた生協まではず~っと下り坂が続く。MT車に乗っていて良かったと思う道は、けっこうあちこちにある。

生協から帰って荷物を下ろし、今度は歩きですぐに出発。動物園へ向かうバスは行ってしまったので今日も歩き。

高校野球の札幌支部予選が始まっていた。比較的近所の札幌西高校が勝ち上がっている。歩いて行く途中、背番号の付いていない西高野球部の一団と信号待ちで一緒になったので話しかけた。
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僕:「スミマセン、今日は何時からですか?」
学生:「ハイ!西高ですか?PM12:30からです。」
僕:「相手は確か大谷高校でしたよね。強いんですか?」(僕が高校時代は女子高だった)
学生:「ハイ、かなり強いデス。」
僕:「そうなんですか。でもせっかくだから頑張って下さいね。」
学生:「ハイ!ありがとうございます!でも僕は応援なんです。」

動物園は今日も盛況。シロクマ親子の水遊びを初見学。最近お気に入りのガビアルモドキの赤ちゃんが台湾の動物園へ引っ越してしまったらしく、残念がっていた。シメはやっぱりまるっぱでひと遊びして球場へ。

毎週のように来ているので若干飽きている感じもあるけれど、今回は僕が野球観たさに息子をアイスクリームで釣った。
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僕がビールを飲み終わり、息子がアイスクリームをちょっとだけ残して野球観戦終了。およそ15分程度の滞在。でも夏の雰囲気だけはいっぱい吸い込んできた。
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帰りに寄った球場のトイレで、息子は人生初の和式便所に挑んだ。どうやってズボンを脱がせようか戸惑う僕をよそに、彼は独自のスタイルを編み出して見事にキメて見せた。一瞬唖然としたが、褒める言葉よりも先に「ありがとう」と僕は言った。

球場を出て、「さっきのトイレはすごかったなぁ」と言うと、息子は「トイレのこと、お母さんにおしえてあげて」と自慢げに言った。

あっという間に過ぎていく夏と同じスピードで、息子もどんどん成長していく。
本当はずっと夏がいいけれど、置いていかれるわけにはいかない。

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