僕の大好きなバンド「comix」は残念ながら6月のライブを最後に活動休止に入ってしまった。
フロントマンの宮本コータ君のもうひとつの顔はアトリエ「灯幻郷」の主人で、その後はアトリエにこもってせっせと創作活動に励んでいるとか。
ある日メールが来て、「パレットブレーカー」なるものを作れないかという相談。
なんでも木製のパレットを割らずにバラす道具のことで、要はテコです。バールだとどうしてもせっかくの材料を傷めてしまうんだそうで。
イメージを伝えるためにメールに画像や動画を貼り付けてくれるのだけど、すみません僕ガラケーなんです。
海外ではパレットをいわゆるDIYに用いるのが普通らしく、動画サイトでは体格の良いおじさんがパレットブレーカーについて熱く語っている。
作り方で参考になりそうなものをいくつか観て、翌日試作をしてみた。
1号機は貧弱すぎてすぐに曲がってしまい失敗。2号機はガス管を使って製作し、とりあえず納品。まだまだ改良の余地はあるみたいだけれど、元気に働いてくれているそうで。
「これ製品化できたら絶対欲しい人いると思うんだけどなー」とコータ君は言っていたが、果たして日本にどれくらいパレットを分解する人がいるんでしょうね。
先月、コータ君が教えてくれたオススメのミュージシャン「踊ろうマチルダ」と、これまたカッコいい「T字路ｓ」のライブがあり、ソールドアウトで超満員のカウンターアクションで再びコータ君と会った。
そういえばと思い、例のパレットでギタースタンドを作れないかと相談してみると「いいよー」という返事。後日イメージ画像をガラケーでは送れないので自宅PCから送り、何を置くのか、何本置くのかを伝え、あとはお任せ。
期待や想像を超えてくる仕事(仕上がり)というのはやはりとっても嬉しいもので、どこに置いても邪魔くさがられてしまう僕の楽器がコンパクトに格好良く収納された。
置く暇がないくらい練習しろよというハナシですが、置きます。
素人の僕がミュージシャンにギタースタンドを作ってもらうというのもおかしな感じだけれど、作っていて楽しかったらしく自分のものも欲しくなったとか。
こらからの展開が楽しみなコータ君の活動。気になる方は「灯幻郷」で検索してみてください。僕が作ったブレーカーも見れます。
ブレーカーは販売未定ですよ。
